
今年は武満徹の没後20年ということで、武満の作品とバッバの作品を並べて演奏するという前から一度やってみたかった試みに挑戦しました。ちょっと欲張り過ぎたかなとも思います、こんなに長い時間になるとは…
キャスパホールもソロリサイタルでは初めて使用させて頂きました。音響面での不安もありましたが、後ろに反響版の設置をお願いしたおかげかホールの後ろまでしっかりと音が届いてたようで安心しました。
演奏にも勿論、運営的にも色々と課題は残りましたが、全力でこの取り組みを行なえて良かったなと思います。来年はデビューリサイタルをしてから10年という節目になるので、またしっかりとしたコンサートを開催したいなと考えています。ご来場された皆様とコンサートの手伝いをしてくれた方々に改めて感謝です。

マルコメローニさんのマスタークラスを受けてきました。
自分の本番近いし、忙しいしで受けようかどうかちょっと迷いましたが、思い切って飛び込んで大正解でした。
バッハのプレリュードで受講しましたが、アポジャトゥーラの処理や、和声の変化、アルペジオの処理といった基本的な部分の可能性を色々と示してくれた上で、それをギターで再現する際にどのような方法があり得るのかというギタリスティックな部分もしっかりと教えてもらいました。特に低音の処理法は色々と応用が利きそうです。
あとフーガでの長年の疑問がポンっと解けました。ホントに些細なことだったんですけど。
音楽にはある程度のルールがあるのですが、そのルールを超えたところでどれだけの豊かな可能性があるのか、音楽というのはどこまでも自由になり得るんだなと改めて思いました。素晴らしいレッスンでした。
今回のレッスンでは英語が使えなかったので、樋浦さんにフランス語での通訳をして頂きました。中盤以降は音のニュアンスでなんとなくの意思疎通が出来た様な気がしましたが、しっかりとお話出来たらもっと良かったのに…イタリア語勉強してみようかな。
