

先日一緒に仕事をした藤村君と前田さんという二人のギタリストのレコーディングの現場に立ち会えるということで、茨木のきらめきホールまで行ってきました。
話を聞いたのは先日の北口功さんのコンサートの打ち上げの現場だったかな、
他人のレコーディングの現場を見ることが出来る貴重な機会だったので、見学に伺っていいかと聞いたところ快く了解を頂きました。
普段、youtubeやコンクールの応募用に録音をする機会がありますが、そういう作業をやっていると色々な疑問が出てきます。
録音の機材はどういうものを使えばいいのか、どういう風に配置をするのか、
録音中の心構えはどのように持てばいいのか、(ここが一番見たかったところ。)
録った音源の処理方法、などなど。
現在はインターネットで様々な情報が溢れているので、知識だけは色々と手に入れる事が出来ますが、その現場でどういうことが起こっているのかというのを実際に見る機会は全くなかったため、こういう機会は本当に有り難い貴重なものです。
今回の録音は二人がホールを交代で一時間前後使って録音を進めて行くというスタイル。
二人のギタリストの選曲や録音方法が全く違うタイプだったのがとても面白く勉強になりました。
藤村君は自分の納得がいくまで同じ曲を弾きこんで録音を進めるスタイルで、持ち時間の後半になる程集中力が高まっていいテイクが録れていたような感じでした。自分もどちらかというとこのスタイルかな、ただこのやり方は一つに時間をかけすぎてなかなか進まない時もあるのでそれが怖いところ。
前田さんは曲を弾く回数をある程度決めておいて、それが済んだら次の曲にすっと移っていくというスタイル。これは頭の切り替えがスッと出来ないとやれない方法だと思いますが、時間と回数を区切ることで集中を高めて、心身を消耗するのを上手く防いでいたと思います。
録音現場には北口さんも来ていて、色々と質問にも答えてくださった上に、ご自身の録音の経験やそれから導きだされた心構え、福田進一さんの録音現場に立ち会った時のお話など、色々と貴重なお話を聞かせて頂き本当にいい勉強になりました。お三方にはただただ感謝です。
最近、つくづく思うのですが、やっぱり音楽家はどんどんと外に出ないといけないですね。
人との出会いに勝る財産はありません。

川地かおり×竹田加奈子 ピアノジョイントコンサート vol.5
12/12(日)13:30開場 14:00開演
会場:イーグレ姫路 あいめっせホール
入場料 一般:1000円 高校生以下:500円
(当日は各200円増し)
今年で五回目を迎えるピアノジョイントコンサートにギターでゲスト出演する事になりました。
フェビアン・レザ・パネの”織りなす魔法の踊り”をピアノと一緒に、また何曲かバイオリンの伴奏をします。
”織りなす魔法の踊り”は昨年の東高のコンサートで演奏して以来の久々の再演です。
ピアノとギターという組み合わせの新しいスタンダードになりそうな曲です。
チケットを預かっているので興味ある方はメール等でお問い合わせください。

プログラム
フェルナンド・ソル(1778〜1839 スペイン)
・幻想曲 Op.54
レオ・ブローウェル(1939〜 キューバ)
・ ミクロピエサス 〜 ダリウス・ミヨー讃歌
レノン&マッカートニー/ブローウェル編
・ ペニーレイン
・ シーズリービングホーム
・ フールオンザヒル
フェルナンド・ソル
・幻想曲“ロシアの想い出”Op.63
パウロ・ベリナティー(1950〜 ブラジル)
・ ジョンゴ
アンコール
エグベルト・ジスモンチ(1947〜 ブラジル)
・水とワイン
多数のご来場を頂き、ありがとうございました。
会場は満員とまではいきませんでしたが、
120人ものお客さんが聞きにきてくれました。
当日は複数の会場でコンサートが開催されている中、
この会場を選んでくれてありがとうございます。
来て頂いた方には会場で説明しましたが、今回のパートナーの藤村君とは
第三回の美山ギター音楽祭で知り合いました。
当時の彼はフランスから帰国して間もない頃。
初めて演奏を聴いた時はなんて繊細な演奏をする人だろ、とビックリしたもんです。
それからいつか機会があれば一度合わせてみたいなと考えていたので、
この機会にアンサンブルすることが出来て本当に嬉しいです。
当時からいいセンスしてるな〜と思っていましたが、
久々に聞いてみると元来持っていた繊細さに力強さも加わってきて、
演奏の説得力が格段に増してました。
練習の時にも色々と勉強になる事が多かったです。
あれから二年、歩みを止める事無く音楽の道を進んでいる姿を目の当たりにして
なんだか嬉しい反面、もっと頑張らないと…と強烈な刺激をもらいました。
藤村君、ありがとうございます。
そして今回の機会と場所を与えてくれた姫路市にも感謝感謝です。
おまけ

博物館では当日、他のイベントも開催されていました。
あれ、何処かで見たような…

その名も
”フィギュアの系譜”
そして副題がスゴいw
”土偶から海洋堂まで”
そうか、土偶は最古のフィギュアになるのかw
それともフィギュアが現代の土偶?
道理で普段見ない客層の方がいるなと思ったのだよ。
ただ個人的に興味があるので今度見に行ってみようかな。
姫路市、なかなかやるなぁ。