
森井さんとは昨年の茨木ギターフェスティバルに制作されたギターを演奏する機会があり、それが縁で知り合いになり連絡を取り合っていたのですが、また新しいギターを創られたとのことで試奏することになりました。
今作が5本目となる森井さんのギター、表面は松、側面がローズウッド。
以前弾かせて頂いたギターもいい個性をもっているなと思いながら弾いていたのですが、今回のギターは明らかに前作よりも完成度が高くなっていました。これはスゴい。
時間が経つのも忘れてギターを弾き、製作について色々と伺いました。
しかし改めてギターを制作するってのはとんでもない事だなと思います、全く何もない所から一本の楽器を創りだすんですから。材料にも色々と考えを巡らし、内部構造から外観、装飾に到るまで全てを自分で作り上げないと行けない。
長い時間と労力をかけて作り上げた楽器、それが自分の思うような音を奏でてくれるかは出来上がるまでは全く分からない。
こんな苦労をしているのに演奏家と来たら、ここがいいの悪いの好き勝手な事いってるから気軽なもんだなと思います。
今回で5作目という森井さんのギター、試行錯誤を繰り返し、確実に進化しているのを感じる事ができました。これからも末永く製作を続けて欲しいと思い、その姿勢を見習わないといけないなと強く感じました。