この譜面作成にかかる時間、なかなかバカになりません、気付いたらかる〜く1〜2時間はたってしまいます。練習できん!ただ切ってはるだけの作業になんでこんなに時間がかかるのだろうか・・・

先日、大阪の千里で行われたil Violino Magicoのコンサートに行ってきました。il Violino Magicoはバロックバイオリンの伊左治道生さんとヴィオラ・ダ・ガンバの大西万喜さんのデュオですが、そこに今回はバロックリュートの佐野健二さんがサポートに入ってます。ちなみに佐野さんは通奏低音の師匠です。
会場は千里阪急ホテル内クリスタルチャペル。石造りで天井も高く音響もこの規模のコンサートには最適。コンサート前にはステージ後方に置かれた燭台に灯がともされて雰囲気も抜群です。
〜プログラム〜
ジョバンニ・ヴォナヴェンテゥーラ・ヴィヴィアーニ
シンフォニア・カンタービレ
ジローラモ・フレスコバルディ
トッカータとカンツォン
バルトロメオ・デ・セルマ
シャンソン<スザンナはある日>にもとづくパッセージャータ
ソプラノとバスのためのカンツォン第一番
休憩
ニコロ・パガニーニ
チャントーネ・ディ・ソナタ
マウロ・ジュリアーニ
フォリアの主題に基づく6つの変奏
ギターとバイオリンのための競奏風二重奏曲
うーん、パガニーニとジュリアーニ以外分からん(笑)、かろうじてフレスコバルディの名前を知っているくらい。しかし演奏は素晴らしかったです。地からわき上がる様なヴィオラ・ダ・ガンバの音に支えられて、空から舞い降りてくる様なバイオリン、リュートの軽やかな音が控えめながらもしっかりとサポートしていました。会場の雰囲気も相俟って中世ヨーロッパにタイムスリップしたような錯覚をうけました。
後半はバロックリュートを19世紀ギターのレプリカに持ち替えてバイオリンとのデュオでパガニーニとジュリアーニ。α波が出っぱなしだったせいかこの辺りで睡魔に教われる(笑)そういえばチラシを落っことした人がいたなあ。この日一番良かったと思ったのは最後のジュリアーニ。大曲のうえにバイオリンとの二重奏曲なので耳にする機会もなく、今回が初めてだったのですがとても面白かった。ジュリアーニの曲の中では一番しっかりと作ってある曲じゃないだろうか。名前の通りギターとバイオリンが協奏曲風にあるときはメロディーにあるときは伴奏にと交互に入れ替わりながら進むのですが、バイオリンの伊佐治さんメロディーはしっとりと歌い、サポートに廻ってもしっかりと支えてくれる。二台の楽器の対話に耳を傾けるうちに時間の長さを感じる事なく最後まで聞かせて頂きました。一番最後はジュリアーニ定番のギタリスト泣かせのフレーズがあったのはご愛嬌。別になくても良かった様な気がするけど、そこがまたジュリアーニらしいというか。
今回のコンサート、どの楽器も非常に脱力した状態で演奏されていたのが印象的でした。力は抜けてるんですが、音はしっかりと飛んでいたし、デュナーミク、アゴーギクもとても分かりやすい。古楽器の特性というのもあるだろうけど、この辺りは勉強する必要があるなとおもいました。演奏会終了後、伊佐治さんと少しお話しする機会があったのですが、とてもチャーミングな方でした。またの機会をお待ちしてます。


話がいきなり変りますが、最近はフルートとかバイオリンとか他の楽器とのアンサンブルをする機会が増えてきました。あまり知られてないですがギターとの相性は抜群なのです。他楽器とのアンサンブル、勉強になるうえにとても面白いのですが、楽譜を揃えるのが大変なのです。
そもそもギターと他楽器との楽譜というのがあんまり出回っていないうえに、よく知られた曲の楽譜でもとっても高い!なにせ需要がほとんどありませんからね・・・出版社もそんなに気合い入れてらんないというところか。
という訳でこういうアンサンブルをやろうと思ったら編曲作業というのはどうしても避けて通れません。ピアノの伴奏の譜面や通奏低音の譜面からギター用に書き直すのですが、その際にとてもお世話になっているのがFinale notepadです。フリーウェアなので色々と制限はあるのですが(曲中での転調や拍子の変化が出来ないのがけっこう痛い)実際に音を出しながら譜面をかけるので書き間違いにもすぐに気付けるし、記入も速いし、手書きより断然綺麗だし(字が汚すぎるのです。)
というわけでお世話になりっぱなしなのですが、2007年バージョンが出ているのにも関わらず今でも2005年版を使い続けています。何故って?2007年版だと譜面を印刷出来ないんですよ、何故なんでしょう。印刷のみならずPDFに変換する事さえ出来ないんですよね。たぶん今使っているマックとの相性が悪いんだと思いますが・・・誰か知っている人いたら教えて下さい。

前回行けなかった五稜郭の写真です。写真では切れてるけど奇麗な五角形でしたよ。最初は周辺を散歩してそれで帰るつもりだったんですが、下を歩き回ってるだけでは形がハッキリと分からなかったので、付近にあった五稜郭タワーにのぼって撮影しました。「五稜郭は歩き回るものじゃなくて、上から見るものだよ〜」とは妹の弁。
タワーの中には五稜郭の設計思想やら、当時の歴史についての説明が展示されていてなかなか面白かった。昨年無くなった祖父もこういうことを調べるのが好きで色々と執筆していたのを懐かしく思い出す。とにかく勤勉な方でした。見習わないとなあ。

これは付近にあった飲食店前の一枚。五稜郭前ということで左の男性は土方歳三と思われるのだが、その隣の人は一体・・・シュールな一枚です。
そういえばお土産に「白い恋人」を買って配ったんですが、なんか大変な事になってますね。賞味期限大丈夫だったのかな・・・