金谷アランフェス@若山城ホール
2024年 08月 13日
アランフェス聞きに行ってきました。一曲目、モーツァルトのディベルティメントを聴き始めた時から動悸が高まってきました。アランフェス前に開演前に確かめたはずの携帯の電源をもう一回確認しました。とうとうソリストとして金谷幸三が出てくる。
本番の楽器は爆音のサイモンマーティ。誰よりも音の美しさにこだわってきた金谷さん。本来なら最も自信のあるハウザーで行きたかったはず、ただオケとのバランスを考えての苦渋の決断だったと思います。
それでもオケのパワーに押されて消えてしまいそうな部分もありましたが、オケとの対話がしっかりと聞こえてきて流石だなと思う部分がいっぱいありました。金谷さんの演奏を聴いていると「あ、ここをそうとるのか。」と驚かされる瞬間があるのですが、それはオケを相手にしても変わらない。
そして美しい二楽章。単旋律のギターの美しい歌。金谷さんの特徴が最もよく出ていました。歌い出しの三つの音だけでそれとわかる他の奏者にはなかなか出せない独特のセンス。この音に憧れて門を叩いたなあ…
そして第三楽章。どこからどこまでも難所の連続。もうとにかく最後まで行ってくれと祈るような気持ちで聞いていました。そしてあー終わった… 多分関係者の人はみんなそう思ってたんじゃないかな。ギターのコンサート聴いててこんなに疲れたことはないです。聴き終わったらもうヘトヘトでした。でもユニークといえばこんなユニークなコンサートもなかったです。聴きに行けて本当に良かった。
終演後、同門のみんなとそれこそ20年ぶりに再会しました。同じ時期に切磋琢磨してきた仲間たちがなんだかんだ言いながらみんなギタリストとして活動している。それってすごいことだなと思います。だからやっぱりすごい人なんですよ。
姫路のギタリスト渡辺悠也のblog
by onkichi-yu-chi
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