ホルヘ・カバジェロマスタークラス
2022年 09月 09日
展覧会の絵や新世界といった膨大なレパートリー、そして強靭なテクニックに多彩な音色という面に目が行きがちですが、聴講していて最大の武器は非常に明晰な頭脳だと改めて感じました。(レパートリーもテクニックもそれがあってのことなんだというのは勿論ですが。)
レッスンを通じて言っていたことは
「より単純に」'Simplemente'
だったかと思います。作曲家の生まれた場所や時代の様式を把握した上で、その場で何がおきていて何が問題なのか、そこには幾つの要素が重なっているのか。例としてヴィラロボスでのレッスンの際にアルペジオ、右手全体の動き、音色、ビブラート、一つ一つの要素を分解し、それぞれを吟味して最後に合わせる。その作業を怠らず、一箇所一箇所注意しながら進んでいきました。
レッスンを見ていると淡々と進みながら、淡々とみんな上手になっていくなと思いました。
個人的にも色々と学ぶことの多いレッスン会でした。自分でレッスンを受けてみたいなと思いましたが聞きに言ってよかったです。ホルヘさんのスペイン語はとても明瞭で分かりやすく、だいたいこんなニュアンスかな?と思ったところで岩崎さんがとてもわかりやすく通訳してくれたのでスペイン語の勉強にもなりました。全部とは言えないですが、ニュアンスだけでもだいたい掴めたので勉強の成果がわかって嬉しかったです。
by onkichi-yu-chi
| 2022-09-09 15:01
| おんきち