ギタリストになるための考察
2016年 09月 29日
名ギタリストであり優れた教育者でもあるエドゥアルド・フェルナンデスの本です。
フェルナンデスの愛弟子であり、カルレバーロにも師事していたギタリストの高田元太郎さんがホマドリームに翻訳したものを掲載してくれていますが一度自分でしっかりと勉強してみたいと思ったので少しずつ自分で訳を進めていこうと思います。
最初の序文からなかなか刺激的です。
「教育の現場で良く言われているパラドックスだが、
"誰かがもっとも習得したいと思っている事は、その人がもともと出来ない限り、ほとんど教える事が不可能である"」
私自身あまりギターがうまいギタリストではなく、レッスンを受けている時にこのようなことを何度も思い知らされました… 弾けてる人にはなんの苦もなく弾けてしまうので、それがなんで出来ないのか多分教えている先生には分からなかったかもしれません。あるマスタークラスを受講している時に先生に言われた言葉が印象的で、いまでもずっと覚えてます。
”速く弾くなんて、指を交互に動かすだけじゃないか、なんで出来ないの?”
この本はそんな"ほとんど教える事が不可能である"事を出来るだけ細かく分析して、それを多くの方と共有しようという意欲的な本です。かなりのヴォリュームがあるので訳するのにも時間がかかりそうですが、その内容を理解して、そして出来れば生徒とも共有出来るようになれたらいいなと考えています。
この本のタイトルは"Investigation into becoming a guitarist"
高田さんは”ギター達人への道”と訳されていましたが、自分的には”ギタリストになるための考察”の方がシンプルで好きかな。ゆっくりと取り組んで行きたいです。
by onkichi-yu-chi
| 2016-09-29 12:39