水車小屋の娘 〜安川忠之テノールリサイタル
2014年 08月 25日

一年以上前から準備されていて、その段階からお話聞いてて楽しみにしていたコンサート。聞きに行けて良かったです。
特に後半の狩人が現れる辺りからがスゴかった。安川さんがノってきてたからと伴奏者の藤江さんが仰っていましたが、ピアノ伴奏者の存在がいい意味で消えて行き、まるで水車小屋職人の慟哭や心臓の鼓動の様な純粋な音のイメージだけが空中に漂っていました。”すきな色”が特に良かったけどそれを含む後半は息を飲む様な瞬間の連続でした。惜しむらくは最後の拍手のタイミング、もうちょっとだけ待てなかったかな…ってくらいです。余韻が欲しかった。
いつか誰かが”リートは伴奏でなく共演”と仰ってた意味が良くわかった気がします。安川さんも藤江さんも素晴らしかったです。ギターで共演したいね、と仰ってくれて嬉しかったですが、これは素晴らしくハードル高いです…挑みがいあります。
今日は予習で家でちょっとギターで弾いてみて、電車の中で読んでました。音も面白いけど最近は歌詞の面白さも少し分かる様になってきました。若者の感性と老年の経験とどちらも必要な曲という気がします。

早速勉強のためにCDをiTunesに取り込む。これで今日の分の勉強は終了…
昔から好きだったペーターシュライヤー。片方は有名なシフの伴奏、そしてもう一方はギター関係者なら知ってるラゴスニックによるギター伴奏。編曲はラゴスニックとデュアートの共編です。ギターといえばこの版が有名で参考にしようとは思うのですが、先ずはピアノ譜からなんとか弾けるように音を探ってみたいです。キツいけどカポを使わずとも音は出せるしキレイですし。メルツのギターソロ、伴奏の楽譜なんかも参考になりそうですね。
by onkichi-yu-chi
| 2014-08-25 11:36
| おんきち