レコーディング風景
2010年 11月 16日
先日一緒に仕事をした藤村君と前田さんという二人のギタリストのレコーディングの現場に立ち会えるということで、茨木のきらめきホールまで行ってきました。
話を聞いたのは先日の北口功さんのコンサートの打ち上げの現場だったかな、
他人のレコーディングの現場を見ることが出来る貴重な機会だったので、見学に伺っていいかと聞いたところ快く了解を頂きました。
普段、youtubeやコンクールの応募用に録音をする機会がありますが、そういう作業をやっていると色々な疑問が出てきます。
録音の機材はどういうものを使えばいいのか、どういう風に配置をするのか、
録音中の心構えはどのように持てばいいのか、(ここが一番見たかったところ。)
録った音源の処理方法、などなど。
現在はインターネットで様々な情報が溢れているので、知識だけは色々と手に入れる事が出来ますが、その現場でどういうことが起こっているのかというのを実際に見る機会は全くなかったため、こういう機会は本当に有り難い貴重なものです。
今回の録音は二人がホールを交代で一時間前後使って録音を進めて行くというスタイル。
二人のギタリストの選曲や録音方法が全く違うタイプだったのがとても面白く勉強になりました。
藤村君は自分の納得がいくまで同じ曲を弾きこんで録音を進めるスタイルで、持ち時間の後半になる程集中力が高まっていいテイクが録れていたような感じでした。自分もどちらかというとこのスタイルかな、ただこのやり方は一つに時間をかけすぎてなかなか進まない時もあるのでそれが怖いところ。
前田さんは曲を弾く回数をある程度決めておいて、それが済んだら次の曲にすっと移っていくというスタイル。これは頭の切り替えがスッと出来ないとやれない方法だと思いますが、時間と回数を区切ることで集中を高めて、心身を消耗するのを上手く防いでいたと思います。
録音現場には北口さんも来ていて、色々と質問にも答えてくださった上に、ご自身の録音の経験やそれから導きだされた心構え、福田進一さんの録音現場に立ち会った時のお話など、色々と貴重なお話を聞かせて頂き本当にいい勉強になりました。お三方にはただただ感謝です。
最近、つくづく思うのですが、やっぱり音楽家はどんどんと外に出ないといけないですね。
人との出会いに勝る財産はありません。
by onkichi-yu-chi
| 2010-11-16 10:48
| 雑記