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フィギュア男子開幕!

4年に一度のスポーツの祭典、冬季バンクーバーオリンピックがとうとう始まり、新聞の紙面やネット上を賑わす日々が続いています。普段はあまりスポーツを観戦する機会もないですが、この期間はどこのチャンネルでもオリンピックを中継しているのでついつい見てしまいます。昔はジャンプとフィギュアくらいしか見てなかったですが、最近はどんな競技でも面白く見れてしまうようになりました。詳しく分からない種目も多いですが、全力を尽くして闘う姿はどんな競技でも心を打たれます。


初日のジャンプノーマルヒル、二日目の女子モーグルと期待の種目でメダルは取れなかったものの、若い新星の入賞等もありチームとしての雰囲気は決して悪くなかった前半戦。昨日はとうとうお家芸の男子500mで長島さんと加藤さんが銀と銅を同時に獲得する快挙で、長野オリンピック以来のメダルラッシュも決して夢ではなくなってきました。


さて、今日からは個人的には前半戦の最大の山場、男子フィギュアスケートが始まります。
今回のフィギュアのメンバーは男女ともに歴代最強のメンバー、今日出場する高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の3人のうち誰がメダルをとってもおかしくなく、上手く噛み合えば三人で表彰台を独占してしまってもおかしくありません。


どう考えてもメダルは間違いない、上手くいけば複数メダル?と思われていたこの種目で降って沸いた様に現れた最大の障壁がロシアの皇帝、エフゲニー・プルシェンコ。前回のトリノオリンピックで金メダルを獲得してから長らく競技から離れていたのに、昨年になって急に現役復帰。流石に全盛期のキレはなかったものの4回転を危なげなく成功させ、復帰初戦のロシアのグランプリシリーズでいきなり優勝するという離れ業をやってのけました。




あらゆるフィギュアのプログラムの中でも一番好きなのがこの"ニジンスキーへの讃歌"
高画質のDVDが出たら絶対に買いますw
恐らく歴代の男子スケーターの中でも最も完成度の高いスケーターだと思います。


このプルシェンコの他にやはりトリノの銀メダリスト、ステファン・ランビエールの参戦も決まり、突如混沌としてきたメダル争い。いったい誰が入賞するのか全く分からない状況になってきました。


特にプルシェンコはメダルへの鍵となる4回転ジャンプの成功率がもの凄く高く、他のジャンプも失敗したところを見たところがありません。この人が出る以上他の選手も金メダルを狙うには4回転を避けては通れなくなりました。しかしこれは逆に歓迎するべきことかもしれません。


採点方法が変って以来ヒリヒリする様な緊張感が薄れてきた様な気がしていたんです。最近は男子でもあえて4回転に挑戦しないプログラムが多くなってきました。わざわざ4回転を滑らなくてもプログラムの構成次第で高得点を狙えるし、4回転の成功率の高い選手も少ないのでみんながやらないなら自分もやらないという雰囲気が蔓延している気がしました。失敗するリスクを怖れて挑戦せず、得点狙いのプログラム構成というのは見ていてちと萎えます。


ヤグディン、プルシェンコという絶対的なスケーターがメダルを争ったソルトレイクオリンピックは彼等以外にも本田武史やティモシー・ゲーブル、エルビス・ストイコなどキラ星の様なスケーターが集りました。全員が当たり前のように4回転に挑戦し、成功率もかなり高かったです。絶対的な選手の存在が他の選手のレベルまでも引き上げるという好例だったと思います。今考えてもこの時が最も男子のレベルが高かった時代でしょう。


今回、あの時代に全くひけをとらないメンバーが集りました。プルシェンコの参戦により全体のレベルが上がり、自分の限界値に挑まなければメダルが取れないというこの状況によってソルトレイク以来のヒリヒリする様なメダル争いがまた見れるのじゃないかと思うと今からワクワクしてたまりません。今日からの男子フィギュアは眼が離せませんよ!
by onkichi-yu-chi | 2010-02-17 08:18 | 雑記

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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