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激闘!甲子園

歴史に残る決勝戦でしたね。


今年も数々のドラマが生まれた甲子園もとうとう最後の一日を迎えました。
決勝に残ったのは戦前から評判の高かった古豪「中京大中京」と新潟から初の決勝進出となる「日本文理」。どちらも強力打線が売りもので、ともに並み居る強豪を猛打で退けての決勝進出。また打撃だけでなく守備力の高さも売りになっている点も似ています。伝統と名前の重さで中京有利かなと適当な予想をしながらの観戦。


序盤は互いの強力打線を守備のファインプレイで凌ぎ合う重苦しい展開でした。
中京の堂林は球威こそあまり無いものの低めを丁寧に突くピッチングで連打を許さず、バックの要所を締める守備で失点を防ぎます、一方立ち上がりこそ堂林の2ランを浴びて不安定だった日本文理の伊藤も回を追うごとに持ち味を発揮し中京の強力打線を上手くかわしていきます。


試合が大きく動いたのは6回、ここまでなんとか凌いできた伊藤と日本文理がエアポケットに嵌ったのか、四球に細かな守備の乱れ(結果は内野安打)で満塁のピンチ。ここで堂林に2点タイムリー安打を浴びてここまではまだ良かったんですが、次のピッチャーゴロでこのイニングも終了かと思われたところでなんとファーストがベースを空けるという信じられないエラー!これはもう甲子園の魔物が取り憑いたとしか言いようがない。これで緊張の糸が切れたのかこの後3点タイムリー安打を浴びてこの回6失点。


日本文理も8回までに2点を返しますが、堂林の後を引き継いだ森本を打ちあぐねます、一方中京は大量リードにも関わらず送りバントを多用して手堅くランナーを送り得点を積み重ねます。9回を迎えた時点でスコアは10対4、どう考えてもこの時点で勝負はついたと思われましたがここから日本文理が驚異の粘りを見せます。

2アウト、フルカウントの状況から

四球→タイムリー2塁打→タイムリー3塁打→四球→四球

で2点を返して更に一発が出れば同点という状況を迎えます。この時点で球場の雰囲気は完全に日本文理、次の打者伊藤に球場から津波の様な歓声が送られます。この声援に伊藤が見事に答えて2点タイムリー、更に続く代打石塚にもタイムリーが続きなんと7連続出塁で1点差!


続く打者はこのイニングの先頭打者の若林、3塁にいる伊藤を返せば同点という場面で放った痛烈な一打は吸い込まれる様にサードのグラブに・・・驚異の追い上げもあと一歩、あと一歩届かなかったか・・・ただこの最終回の攻撃は掛け値無しに素晴しかった。打席に臨むバッターはただ次の人に繋ぐ事を徹底する、最後の一人になるまで決して諦めないという日本文理の理想とする野球を最後に見事に体現してくれました。


優勝した中京の選手は号泣、そして惜しくも届かなかった日本文理の選手の顔に涙は無くみなが笑顔、これだけをみたらどっちが勝って負けたのか分からないです。
勝負ということで勝ちと負けははっきりと分かれますが、この試合はそれ以上に価値のある試合でした!負けてしまったけれどこれからも語り継がれる伝説のゲームを戦った日本文理の皆さん、ありがとうございました!そして優勝した中京大中京の皆さん、おめでとうございます!


そして今年も夏が終わります。
by onkichi-yu-chi | 2009-08-24 22:54

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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