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Tangology Live in Takatsuki

d0077106_23424100.jpg美山の盟友、築岡大輔君が参加しているタンゴバンドがオールピアソラライブをやるということで高槻まで行ってきました。

「アストル・ピアソラ」はモダンタンゴの破壊者、創造者として今でも根強い人気を誇る演奏家・作曲家です。10年程前クレーメルやヨーヨーマ等のクラシック畑の演奏家が作品を取り上げたことにより、ピアソラブームが起こり知名度が跳ね上がりましたが、ピアソラ作品の最もコアで美味しい部分はオリジナルのキンテート(5重奏)の作品に集約されているのじゃないかなと思います。

今回のライブはそのキンテートの作品の中でもメジャーな曲を中心にやりつつ、独奏楽器のためのオリジナル作品も弾きつつ、小編成のアンサンブルもやりつつと一回のライブでピアソラのいい所取りに挑戦した濃密で贅沢なプログラムでした。

program

ブエノスアイレスの秋
天使のミロンガ
ミケランジェロ70
サニーのゲーム(ピアノソロ)
ブエノスアイレス午前零時

アディオス・ノニーノ
私自身の肖像(ミルトンの肖像)
タンティ・アンニ・プリマ(アヴェマリア Bn&Gt)


休憩


ブエノスアイレスの夏
天使の復活
ロマンティコ(ギターソロ)
ボルデル 1900(タンゴの歴史より Vn&Gt)
現代のコンサート(タンゴの歴史より Vn&Gt)
ブエノスアイレスの春
タンガータ


このプログラムを見ているだけでもこみ上げてくるものがあります。学生時代は所属してたギター部の中でもピアソラブーム真っ盛りで、ピアソラと名前がつけばとにかくなんでも手を出してました(笑)その頃はまだピアソラの演奏するキンテートの音源はなかなか手に入らず、アサド兄弟の演奏するピアソラの編曲物をよく聞いてたなあ・・・
またその頃の先生がピアソラのキンテートを結成して、そのライブをゾクゾクしながら聞いていたのも懐かしい。ついにはジャズ研でメンバーを募りキンテートを結成したり(人前で演奏する機会はなかったのだけども)学生時代はピアソラの音楽無しに語れないくらいでした。

唸りを上げるバンドネオンをベースとピアノが下からしっかりと支え、バイオリンがしっとりと歌い、ギターは控えめながらもしっかりと存在感のあるサポート。昔はピアソラのキンテートからギター省いても大丈夫なんじゃない?と考えてたけどとんでもない。今考えるととんでもなく失礼なこと考えてました(笑)荒々しいのだが、ところどころ表れる美しいハーモニーを聞く度にピアソラってやっぱスゴい人だったんだなと改めて思わされました。

前半はキンテート作品のメジャーどころが目白押し。もう学生時代に浴びるように聞いてた曲ばかりだったので、一曲ごとに懐かしさがこみ上げてきました。バンドの要バンドネオンがしっかりと全体のバランスを確認しながら抜群のバランス感覚でハーモニーを作り出していた事に特に拍手です。

後半突入と同時にギター、ベース、バイオリンが入れ替わり更に演奏は加熱。ブエノスアイレスの夏、天使の復活、そう、この熱さがピアソラだよな〜。そしてこの熱演のあとに築岡君のギターソロ。このロマンティコはピアソラがギターソロの為に書いた唯一の作品「五つの小品」からの抜粋になるのだが、とにかく難しくて弾く人があんまりいない難曲ですが、濃密に詰め込まれたピアソラのエッセンスから逃げ出さずに真っ正面から突撃するつっきーらしい男気溢れるソロでした。多少のミスはあったものの、あの浮遊間のある神秘的な空間は中々作り出せないよ。

引き続き築岡君とバイオリンの竹田氏による「タンゴの歴史」これがこの日一番の出来ではなかったかなと思います。つっきー曰く「その時によって演奏が全く変ってくる」という竹田氏のバイオリンに昔からこの作品を弾き込んでるつっきーの熱のあるサポート。ちょっと熱演すぎてタンボーラでギターたたき割るんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、最後まで目が離せない熱演でした。うん、やっぱこれがいちばん良かった。いつかやらないとな。


バンドネオン奏者の小松亮太が「ピアソラを弾く時、今まで自分では持てなかった様な勇気が湧いて来て、どんなことでも挑戦出来る様な気がする」と言っていましたが、このライブを聴いてまた新しいやる気が湧いてきました。この濃厚なライブに体当たりで挑戦した10人のタンゴ弾きの皆さんに拍手。
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by onkichi-yu-chi | 2007-09-22 23:43 | おんきち | Comments(2)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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