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フィギュアスケート男子フリー、終りましたね。


世界中から素晴しいスケーターがあつまり、その中で日本勢の3人が堂々の首位争いを繰り広げると言うこれ以上ない展開。近年まれに見る大熱戦で日本中がTVに釘付けになってたのではないかなと思います。


小塚崇彦は一見優等生な感じながら独自のクールな世界を表現しようとしていて、その選曲とスタイルがいつもツボです。ショートから一貫してギター曲を取り上げていてフリープログラムはマイケル・ケイメンのギターコンチェルト。冒頭から積極的に4回転に挑戦し、見事に成功!途中のトリプルアクセルで転倒する場面があったものの、終止伸びやかなスケーティングで観客を魅了していました。現在の自分を精一杯表現しきったその姿がとてもカッコ良かったです。もっと点が伸びてくれたら良かったのに。
ショートではジミヘンを取り上げていましたが、いつかもっとハードな曲も入れてジミヘンメドレーを滑って欲しいな〜。


織田信成はショートで4位と好位置につけ十分にメダルも射程圏内、フリーでは安全策をとって4回転を回避しましたが、中盤に靴の紐が切れるという信じられないアクシデントに巻き込まれて演技が中断するというハプニング。そこで集中が切れてしまってもおかしくなかったのですがここから復帰して最後まで見事に滑りきりました。本人は決して納得のいく結果ではなかったと思いますが、最後までしっかりと滑りきるその姿勢に感動しました。


そして高橋大輔のニーノロータの「道」
感動しました。こんなに胸の熱くなるプログラムは久しぶりでした。
冒頭の4回転に果敢に挑んだものの失敗、でもそこから吹っ切れた様に見えます。終始穏やかな表情で伸びやかに鮮やかに最後まで滑りきりました。音楽の表情をこれほどまでに表現して滑りきれた選手は他にいなかったなと思います。演技構成点は全選手の中でもトップでした。
本番前の一年をヒザの大けがで棒に振り、選手生命も危ぶまれた中で見事にそれを克服し、それ以前を越える表現力まで獲得してこのオリンピックに照準を合わせてきた高橋選手。逆境をバネに這い上がりスケートが出来る喜びを全身で表現した素晴しいプログラムでした。


メダルおめでとうございます!色んなところで言われていますが「金」に「同じ」と書いての銅、金以上の輝きを放つ銅メダルだったと思います。


日本選手は全員8位以内に入賞するという快挙。その他の選手も素晴しい演技で眼が離せなかった。特に最終組は一人滑り終わるごとにスタンディングオベーションで場内の熱気はもの凄かったです。最終組のウィアーは高橋の後に素晴しい演技を決めてこれでメダルも危ないかなと思ったのですが、結果は意外にも6位。あれでパトリックチャンよりも下になるというのがちょっと納得がいかない。


一位のライサチェックは圧巻の演技、4回転は回避したものの長い手足を存分に活かした素晴しい表現力で冒頭から会場を引込み最初から最後までミスのない完璧な演技でした。悔しいけど文句無しの一位でした。


2位のプルシェンコは公言通り、冒頭に4回転と3回転のコンビネーションを見事に決めました。公式試合でのジャンプの失敗はこの8年間一回もないらしく、当然4回転の成功率は圧巻の100%。この人はやっぱ宇宙人かなにかじゃないだろうか?
目立つミスはなかったものの、どことなくジャンプの完成度が良くないように見えたし、演技の繋ぎも高橋やライサチェックに比べると少し劣った気がする。これが最後に響いたのかほんとに僅かの差での2位。でも流石は伝説のスケーターでしたね。エキシビジョンに何をやってくるかが楽しみです。


他にもランビエールやシュルタイスの演技もスゴく良かったです。あと本来はメダル争いに絡んでくる筈のジュベールやアボットがまさかの失速、4年に一度のこの時にピークを持ってくるのはそれだけ難しく、また今回の大会のレベルが相当に高かったという事なんでしょう。これだけハイレベルのメンバーが集ってしのぎを削る大会を見る事が出来たのは本当に幸せでした。


これでしばらく満腹というくらい満喫しましたが、あと一週間後にはまた女子が始まるという事でまだまだ楽しみは続きます。さて女子にはどんなドラマが待ち構えているのでしょうか。
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by onkichi-yu-chi | 2010-02-19 19:37 | 雑記 | Comments(0)

フィギュア男子開幕!

4年に一度のスポーツの祭典、冬季バンクーバーオリンピックがとうとう始まり、新聞の紙面やネット上を賑わす日々が続いています。普段はあまりスポーツを観戦する機会もないですが、この期間はどこのチャンネルでもオリンピックを中継しているのでついつい見てしまいます。昔はジャンプとフィギュアくらいしか見てなかったですが、最近はどんな競技でも面白く見れてしまうようになりました。詳しく分からない種目も多いですが、全力を尽くして闘う姿はどんな競技でも心を打たれます。


初日のジャンプノーマルヒル、二日目の女子モーグルと期待の種目でメダルは取れなかったものの、若い新星の入賞等もありチームとしての雰囲気は決して悪くなかった前半戦。昨日はとうとうお家芸の男子500mで長島さんと加藤さんが銀と銅を同時に獲得する快挙で、長野オリンピック以来のメダルラッシュも決して夢ではなくなってきました。


さて、今日からは個人的には前半戦の最大の山場、男子フィギュアスケートが始まります。
今回のフィギュアのメンバーは男女ともに歴代最強のメンバー、今日出場する高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の3人のうち誰がメダルをとってもおかしくなく、上手く噛み合えば三人で表彰台を独占してしまってもおかしくありません。


どう考えてもメダルは間違いない、上手くいけば複数メダル?と思われていたこの種目で降って沸いた様に現れた最大の障壁がロシアの皇帝、エフゲニー・プルシェンコ。前回のトリノオリンピックで金メダルを獲得してから長らく競技から離れていたのに、昨年になって急に現役復帰。流石に全盛期のキレはなかったものの4回転を危なげなく成功させ、復帰初戦のロシアのグランプリシリーズでいきなり優勝するという離れ業をやってのけました。




あらゆるフィギュアのプログラムの中でも一番好きなのがこの"ニジンスキーへの讃歌"
高画質のDVDが出たら絶対に買いますw
恐らく歴代の男子スケーターの中でも最も完成度の高いスケーターだと思います。


このプルシェンコの他にやはりトリノの銀メダリスト、ステファン・ランビエールの参戦も決まり、突如混沌としてきたメダル争い。いったい誰が入賞するのか全く分からない状況になってきました。


特にプルシェンコはメダルへの鍵となる4回転ジャンプの成功率がもの凄く高く、他のジャンプも失敗したところを見たところがありません。この人が出る以上他の選手も金メダルを狙うには4回転を避けては通れなくなりました。しかしこれは逆に歓迎するべきことかもしれません。


採点方法が変って以来ヒリヒリする様な緊張感が薄れてきた様な気がしていたんです。最近は男子でもあえて4回転に挑戦しないプログラムが多くなってきました。わざわざ4回転を滑らなくてもプログラムの構成次第で高得点を狙えるし、4回転の成功率の高い選手も少ないのでみんながやらないなら自分もやらないという雰囲気が蔓延している気がしました。失敗するリスクを怖れて挑戦せず、得点狙いのプログラム構成というのは見ていてちと萎えます。


ヤグディン、プルシェンコという絶対的なスケーターがメダルを争ったソルトレイクオリンピックは彼等以外にも本田武史やティモシー・ゲーブル、エルビス・ストイコなどキラ星の様なスケーターが集りました。全員が当たり前のように4回転に挑戦し、成功率もかなり高かったです。絶対的な選手の存在が他の選手のレベルまでも引き上げるという好例だったと思います。今考えてもこの時が最も男子のレベルが高かった時代でしょう。


今回、あの時代に全くひけをとらないメンバーが集りました。プルシェンコの参戦により全体のレベルが上がり、自分の限界値に挑まなければメダルが取れないというこの状況によってソルトレイク以来のヒリヒリする様なメダル争いがまた見れるのじゃないかと思うと今からワクワクしてたまりません。今日からの男子フィギュアは眼が離せませんよ!
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by onkichi-yu-chi | 2010-02-17 08:18 | 雑記 | Comments(2)
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2/7に茨木市生涯学習センター内にあるきらめきホールで行われたギタリスト北口功氏のコンサートを聴きに行ってきました。このホールで4年連続(しかも無料で!)で行われているコンサートと聞いていましたが、実際に聞きに行くのは初めてでした。


今回はサントス・エルナンデスとドミンゴ・エステソという二台の歴史的な銘器を前半と後半に分けて使いわけるという贅沢なコンサート。今回のコンサートのためにわざわざ茨城の(茨木ではなく)ギター文化館からこの銘器を保険をかけてまで借りて臨んだとの事で氏のこのコンサートに向ける意気込みの強さが伺えます。


当日のプログラム
ソル/第七幻想曲
シューベルト/セレナーデ(メルツ編)
バッハ/テンポ・ディ・ボレアとドゥーブル
(無伴奏バイオリンのためのパルティータ第一番より)
ヴィラロボス/プレリュード第一番
武満徹(編曲)/「12の歌・地球は歌っている」より
早春賦、ロンドンデリーの歌

休憩

タレガ/アデリータ、涙
アルベニス/アストゥリアス
ポンセ/南のソナチネ
(田園/唄/祭り)
シューマン/まどろみの歌(タレガ編曲)
バリオス/森に夢みる
アルベニス/セビーリャ(リョベート編曲)

アンコール
シューマン/トロイメライ(バリオス編曲)
バリオス/ディノーラ



バラエティに富んだプログラムですが、第七幻想曲や、バッハ、アルベニスやポンセといった曲は入っているものの、パッと見た感じでは小品を中心にしたプログラムにも見えます。これだと少し食い足りないかな・・・などとプログラムを見た時には不遜にもそんなことを思ったりしたのですが、そんなことは全くなかったです。


どんな小品でも細部まで磨きをかけた美音で丁寧にしっかりと歌い上げてくるので一つ一つの作品が想像以上にボリュームがあり、コンサート終了時にはすっかり満腹になりました。技術的には比較的簡単に思われるタレガの小品集などもマスターピースとしてコンサートのプログラムにしっかりと納まっていたのが凄い。弾く事も聞く事も多い曲ですが、ああいう演奏にはなかなか巡り会えるものではないです。


ギターの性格の違いを活かした選曲も見事でした。前半のサントスは重厚でなおかつバランスを伴った響きでソルやバッハの対位法や武満のギターを共鳴させる独特の音響世界を見事に支え、後半のエステソは華やかな高音でスペインの香りのする作品群のカラーにこちらも上手くフィットしていました。


個人的に特に良かったな、と思ったのが前半のバッハと後半のアストゥーリアス。バッハは暴風雨の様な音の洪水の中からしっかりとポリフォニーとそれに伴うポリリズムが浮き上がってきてまるで現代の複雑なミニマルミュージックを聞いているようでカッコ良かったです。アストゥーリアスはよく弾かれている編曲とは異なり(自編かな?)音数を減らして少しドライにも感じる表情の中からしっかりとサパテアートの靴の響きが鳴り響くような好演でした。どちらの曲も銘器の響きに甘える事なくしっかりと曲の構造を浮き彫りにしようとする演奏者の姿勢が印象的でした。


音楽祭などで何度か顔を合わせる機会があり、その度にお話をうかがう機会があり色々とアドバイスを聞いたりしているのですが、あまり多くを語らず寡黙な方という印象があります。ただ一つ一つ吟味して丁寧に分かりやすく伝えようとしてくれるので非常に重みのある言葉となって心の中に残っています。今回のコンサートも人にも音楽にも誠実に接しようとする氏の人柄が良く伝わる素晴しいコンサートでした。


エネルギー頂きました。ありがとうございました。
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by onkichi-yu-chi | 2010-02-08 08:12 | おんきち | Comments(0)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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