カテゴリ:おんきち( 133 )

合奏練習

今日が二回目の合奏練習でした。

クラシックギターは一人でやる独奏が中心になっているので、どれだけ簡単な譜面を渡されても、いざ合奏の現場に放り込まれると戸惑う方も多いと思います。

一人で始まり一人で終わる独奏と違って、合奏は指揮者の指揮を見て弾き出すのですが、何もない空間にポンと音を投げ出すのは結構勇気がいります。休みのパートもありますし、自分が弾いていない時でもしっかりカウントを数えて自分が入るタイミングを待たなければいけない。ずっと一人で弾いているとなかなかこの間が待てなかったりします。

私もずっと独奏でやってましたけど、一時期ギターマンドリンオケで弾いていた時はあまりにも勝手が違って大変だったのを思い出します。ゲネラルパウゼ(楽曲の全停止)部分で一人だけ飛び出してしまったり、弾いている部分が分からなくなって落ちてしまったり、それはそれはもう失敗して恥をかいたものですよ……

ただ合奏には合奏の面白さがあります。自分の音が誰かに支えられたり、あるいは支えたりしながら音楽を作りあげていく楽しさは経験すると病みつきになります。時に自分の力以上を引き出せたりもしますし、どれだけ言葉を尽くしても伝わらない感情も一音で共有出来たりします。

それに合奏で経験した事はそのまま独奏にも役に立ちます。合奏でシンプルなパートに集中した後に独奏曲をもう一度見直してみてください。複雑な独奏曲も分解していけばシンプルなメロディー、ベース、それ以外の三つに分類出来るはずです。それぞれをバラバラに練習して、最後に自分の中の指揮者が統合する。独奏も合奏も最終的にやっていることに変わりはないんですね。

さて、本番まで残り一ヶ月を切ってしまいましたが、みなさん楽しみながら最後まで頑張りましょう!!
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by onkichi-yu-chi | 2012-10-26 22:18 | おんきち | Comments(0)

トレモロを読み易く

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するために、楽譜を書き直してみました。

この曲はレゴンディの”夢”という曲です。
レゴンディはロマン派を代表するギタリストの一部で、最近再評価の機運が高まっているギタリストコンポーザーの一人です。ここ数年、演奏会のプログラムにこの人の名前が挙がることが珍しくなくなってきました。

夢はレゴンディの作品の中でも特に有名で弾かれることの多い曲です。トレモロで歌われる旋律がとても美しく、いつかレパートリーに入れたいと考えていたので練習を始めることにしました。

楽譜は32分音符で書かれている旋律を単旋律に書き直しただけなのですが、楽譜の情報量が大幅に減ってページ数も圧縮された上にかなり見やすくなっています。これは昔、現代ギターというギター専門誌に載っていた方法なのですが、実際にやってみるとかなり効果がありましたね。

書き写している時にも色々と発見がありました。この曲が6/8で書かれている夜想曲で、旋律もそのリズムを活かしたものになっていること。ベース音も状況に応じてリズムの形を変えて旋律を支えていること。トレモロなしで弾いてみてもとても奇麗です。調は違うけどヘンツェのノクターンみたいです。そういえば昔はヘンツェのノクターンを遊びでトレモロで弾いてみたりしました。

とまあ楽譜を書いているうちに弾きにくい難曲のイメージがあったこの曲もかなりハードルが下がって取り組み易くなってきた気がします。曲に取り組むにあたって元々もっているその曲に対する先入観を取り除くことは完成までの時間、そして完成度に対しても大きな影響を与えます。難しい…と思って挑戦するとやはり難しくなってしまうんですね。

そのために出来るだけ気楽に曲に取り組んでみる。詰まった時は一度ギターを置いてゆっくりと楽譜を観察してみるのもいいと思います。ギターを弾いている時には気付けなかったことに案外気付いたりするものですよ。
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by onkichi-yu-chi | 2012-10-15 14:48 | おんきち | Comments(2)

銘器との邂逅

先日、大阪でハウザー二世という楽器を使って演奏する機会を頂きました。

ハウザーはドイツを代表する名工で四代に渡ってギター製作を行なっています。
ギタリストなら誰もが一度は憧れる銘器を使って演奏出来る機会なんて滅多にあるものではありません。嬉しさと恐れ多い気持ちが半分半分くらいで本番を迎えました。いったいどんな反応をしてくれるのだろうかと…

当日は藤村良くんが最初にソロで、続いて僕がソロ。最後に二人で二重奏という構成でした。ソロは二人ともハウザーを使わせてもらいました。自分のソロはソルのカプリス、タレガの小品を4曲演奏しました。

最初のソルの演奏に入る時何故か上手くいきそうな予感がしました。藤村君の熱演の後で会場も温まっていたのですが不思議に心が落ち着いていました。リハーサルの時には感じなかったのですが調弦している時にあまりにいい音がするので思わずにやにやしてたと思います。

最初に弾いたソルは自分で言うのもなんですがいい出来だったと思います。自分の作りたい音楽の方向性を楽器の方が先に察知してくれるような感じで、楽器が指し示した方向に音をポンポンと置いていけばそれで音楽が出来上がるような不思議な感覚。どこまでも透き通った音が会場に満ちていくようで演奏が終わってしまうのが勿体なかったです。

まあそれで調子にのってしまったのかなあ…タレガの方はちょっと駄目でした…
もともと不安を抱えていたのですが、ソルの方が上手くいったので楽器がなんとかしてくれるかな?なんて甘い気持ちを持ってしまったのがいけなかったのか、あそこは一度心を落ち着けて慎重に入らないとといけなかったです…楽器の反応も”ツーン”って感じでした。

”ソルの方はまあまあ出来てたから協力してやる、タレガの方はまだまだだな、やり直し”

って楽器に言われたような気がしました。自分がある程度しっかりとした方向性をもって臨まないと楽器の方も反応してくれないように思いました。ハウザー恐るべしです。

演奏後に北口先生が

”演奏者の力を越える楽器を扱うのは演奏者にとっても試練だ”

と仰ってましたが、その言葉の意味が骨の髄にまで沁みました。まだまだ自分の手に負えるような楽器ではなかったですが、その力の一端に触れることが出来たのはとても貴重な経験になりました。いつかこういう楽器に相応しい演奏家になれるように頑張ろうと思います。
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by onkichi-yu-chi | 2012-10-01 23:29 | おんきち | Comments(2)

楽譜作り

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11月にパルナソスホールで行なわれる”姫路弦の会”のストリングコンサートに生徒さんの合奏で参加することになり、それ用の楽譜を作ってました。

期間もあまりないし、生徒さんのレベルもまちまちなので出来るだけ簡単に弾ける様にと思って作りましたが、実際にこれは弾けるんだろうか、どのパートに誰を配置したらいいんだろう?と悩むことがいっぱいです。本番まであと二ヶ月。指導も忙しくなりそうです。ガンバルゾ!
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by onkichi-yu-chi | 2012-09-27 09:28 | おんきち | Comments(0)

心より出でしもの

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先日、大阪駅ビルの地下にある喫茶店King of Kingsで行なわれたろまん会というイベントでライブを行いました。20分を二回という構成で、前半は映画音楽中心のポピュラープログラム、後半はオールタレガのクラシックプログラムで臨みました。
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ポピュラーな前半の方が受けが良いのかな、と思いましたが、弾いた時の反応や後での感想を聞くと後半のクラシックのプログラムの方が良かったみたいです。後半の方が弾き慣れているという感想を聞いて、そういうところはやはり誤摩化せないのだな〜と思いました。

会場はあまり大きくないスペースで、膝突き合わせで目の前にすぐお客様がいるという状態での演奏でしたが、みなさんの反応がとても良かったので演奏も曲の解説もとてもやり易かったです。
一人かなり年配の方が聞きに来てくださっていたのですが、その方がとても熱心に聞いてくださり演奏後にベートーベンのミサソレムニスからの言葉” Vom Herzen―Möge es wieder zu Herzen gehen “(心より出でしもの、願わくば 再び心に至らんことを!)を引用して”あなたの演奏は私の心に届きました、ありがとう!”と言われたのがとてもとても嬉しかったです。

武満編のオーバーザレインボウを気に入ってくださり、あなたなら他の11曲もやれるから全部聞かせてください、と言ってくださりまた大きな宿題を抱えることになりました。
武満の曲集は何曲かは弾いたことがあるのですが、まだまだ手には入っていないのでこれからも精進していきたいと思います。

当日聞きに来てくださった皆様、そしてこの場をセッティングしてくれた方々に感謝です!

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by onkichi-yu-chi | 2012-09-17 12:54 | おんきち | Comments(0)

輪抜け

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近くの神社で行なわれているこの時期になると行なわれる"輪抜け"です。
この半年の間に溜まった穢れをこれで取り除くらしい。

参拝者は8の字に移動してこの輪をくぐり抜けます。

もう半年経っちゃいましたか…
時間の経つのは早いです。
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by onkichi-yu-chi | 2012-07-01 16:55 | おんきち | Comments(0)
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三ノ宮の島村楽器で行なわれたクラシックギターフェスタの写真です。
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国内外の様々な楽器が展示されました。
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写真が横向きになってますが、イグナシオフレタです。
ちょっとだけ触らせてもらいました。

当日はミニライブを行ないました。島村楽器でのイベントということで、アコースティックのファンの方にも分かり易いプログラムをと考えて、武満編のロンドンデリーやヨークのサンバーストなんかも入れてみましたが、当日にお客さんに聞いてみるとクラシックギターをやってる方がかなりいらっしゃいましたね。
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by onkichi-yu-chi | 2012-06-25 17:02 | おんきち | Comments(0)

第一回教室発表会

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5/20 イーグレ姫路 地下アートホールにて。
発表会後の全員集合写真です。みなさんいい演奏でした!

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個人演奏前に全員合奏で”ふるさと”を演奏しました。
自分では弾かずに指揮をやってます。舞台上でみなさんの個性的な音が一つになって聞こえてきてとても心地よかった。クラシックギターは個人で練習する機会の多い楽器ですが、こういうアンサンブルの練習もとても勉強になるなと改めて思いました。これからはこういう合奏の機会も増やしていきたいですね。
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by onkichi-yu-chi | 2012-05-21 23:02 | おんきち | Comments(0)

Vega Musik定例会

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今回でなんと115回目を迎えるVega Musikの定例会にゲストとして参加してきました。前回は暗譜120分の時だったのでもう一年ぶりの参加となります。

今回は他に10名を越える参加者がいてギターの独奏だけでなく、ピアノ、フルート、弾き語りなど様々なスタイルの音楽を演奏していました。リスナーとして全員の演奏を聞いていましたが本当に面白かったし楽しかったです。これだけ沢山の人が音楽をやっているのに同じ形の音楽って存在しないんですよね。何をいまさらと思われるかもしれませんがその事実に改めて驚かされ、感動してました。

"みんな違ってみんないい"んですよ。
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楽しんだ後は自分の演奏の出番。プログラムは

ダウランド:ファンタジー、カエルのガリアルド

モーツァルト(ソル編):魔笛より6つのアリア

タレガ:アラビア風奇想曲

トローバ:トリーハ、ノクトゥルノ、マドローニャス

ポンセ:ソナタ3番


でした。
ダウランドは難しいけど面白いです。ポンセは何回弾いても新しい発見があって嬉しい。この曲の魅力をもっと引き出せるギタリストになりたいです。

最後まで笑顔の絶えない素敵な会にお誘い頂きありがとうございました。
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by onkichi-yu-chi | 2012-05-18 22:08 | おんきち | Comments(3)

二台の銘器

先日伺ったギタリスト北口功氏のリサイタルの動画が上がっていたのでちょっと取り上げてみます。
この日は二台のギターを全後半で弾き分けていました。


これは前半に使われていた2000年製作の松村雅亘。松村の楽器は特に調弦をしてる時にワクワクします。ハーモニクスで音を合わせている時にその音の揺らぎがオーロラの揺らめきみたいに見える(聞こえる)音に厚みと揺らぎの様な物を感じさせるギターです。長い間北口氏のメインギターとして使っているということで演奏者と楽器の間の信頼関係みたいなものが感じられました。前半はバッハ、ソル、シューベルトというバロック〜古典、初期ロマンの楽曲で構成されていました。プログラムノートにも書いてありましたが問いと答えというこの時代の音楽の音楽展開の魅力を十分に引きだされていました。

このグランドソナタは20分を越える大曲なのですが全く飽きる事なくあっという間の演奏でした。そして前半の最後に弾いた影法師は素晴らしかった。ちょっと泣きそうになりました。

後半に使われていたドミンゴエステソ。1923年のマドリッドで制作された歴史的な銘器です。音は枯れていますが優雅さと気品があり、なにより音のキャラクターが明るいのが特徴的だなと思いました。後半はファリャ、ホセ、そしてアルベニスというオールスペインのプログラム。ホセのソナタは以前にもこの楽器での演奏を聞かせて頂きましたがこの日はさらに気合いが入って研ぎすまされていた様子。ホセの身を焦がす狂気の様な情熱が見事に表現されていたと思います。この曲はずっと観賞用というイメージがあり自分で弾こうとは思わなかったのですがこの日の演奏を聴いてちょっと挑戦してみたくなりましたね。

動画はアンコールに弾かれていたバリオスの祈りですが、もう一曲アンコールで弾いたバッハのチェロ組曲6番のガボットも素晴らしかったです。

二台の楽器を現地で聞き分けてそのキャラクターの違いはどういうところにあるのかなと考えていましたが、前半の松村は演奏者の力で物語を作り出す楽器、そして後半のエステソは楽器の中に込められた物語を引き出していく楽器なのかな…などと漠然と思いました。どちらも素晴らしい楽器ですが、その方向性は大きく異なっている様に感じました。時代的には古いはずの前半の楽曲の方が新しい音楽の様に聞こえて来たのが面白かったです。出来るなら同じプログラムを楽器を逆にして聞いてみたいですね。演奏者は大変でしょうが…
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by onkichi-yu-chi | 2012-05-05 02:05 | おんきち | Comments(0)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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