2011年 03月 06日 ( 1 )

d0077106_76460.jpg


3/6に茨木のきらめきホールで開催された北口功氏のギターリサイタルに行ってきました。
今回の使用ギターは松村雅亘氏2000年製作のもの


プログラム

ソル/モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲
ソル/グランド・ソナタ第2番

 アンダンテ・ラルゴ
 アレグロ・ノン・トロッポ
 主題と5つの変奏
 メヌエット・アレグロ

バッハ/テンポ・ディ・ボレアとドゥーブル
(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番より)

休憩

シューベルト/セレナーデ、仮の宿、郵便馬車(メルツ編)
武満徹編曲「12の歌、地球は歌っている」より
オーバー・ザ・レインボウ(アーレン)
サマータイム(ガーシュイン)
早春賦(中田章)
イエスタデイ(レノン&マッカートニー)
ヘイ・ジュード(レノン&マッカートニー)
星の世界(コンバース)
ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)



茨木市の教育委員会が主催する無料のコンサートシリーズも今回で5回目になるようです。
毎回多くの観客が会場に集まりますが、今回はいつになく盛況で予約の段階で満席になってしまい申し込みを途中で打ち切ったとか。


プログラム後半は良く知られた歌もの。来られる方が一般の方が多いしこういう選曲はウケがいいのじゃないかなと思います。とはいえメルツ編も武満編も難易度高いので弾く方からみればかなり厳しいプログラム。しかし強靭な技術とそれ以上に豊かな歌心でだれることなく最後まで弾ききったのは流石でした。

特に良かったと思ったのはシューベルトの仮の宿。ギターにアレンジするにはちょっと壮大過ぎる歌じゃないのかなと思って弾くのを敬遠してたんですが、ギターに妥協せず大きなスケールの歌を見事に歌いきってくれました。ギターでもああいう表現が出来るんだな…勉強になりました。

ただコンサートの白眉だと感じたのは前半のソルの第2グランドソナタ。全楽章演奏すると20分を越えてくるソルの作品の中でも最も規模の大きな作品。技術的にも音楽的にも大変な難曲でまずライブで聞く機会のない曲です。これが本当に良かった。

特に三楽章の変奏曲は録音、ライブ含めて初めて聞く曲だったのですが。主題と変奏のアイデアや展開のユニークさ、構築性はいい意味でギター離れしていてまるでベートーベンの様で驚かされました。


演奏会後の茶話会で北口氏とお話をする機会があったのですが、ピアノにとってのベートーベンのピアノソナタやバイオリンにとってのバッハの無伴奏作品のように、氏にとってソルの作品はクラシックギターにとっての永遠の課題曲であるのだとか。

"ソルの作品を美しく再現できるギターであって欲しいし、演奏家でありたい。"

これは製作家にとっても演奏家にとっても決して楽なハードルではないと思いますが、この日のギターもまた演奏もそのハードルを充分に越えていたのではないかなと思います。

作曲家ソルの実力を改めて思い知らされた会になりました。
19世紀ギターを手に入れてからやろうってちょっと敬遠してましたが、少しずつ勉強し直してみることにします。
[PR]
by onkichi-yu-chi | 2011-03-06 22:05 | おんきち | Comments(0)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


by onkichi-yu-chi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31