声の迷宮 Vol.Ⅱ

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大阪南港の複合大型モールにATC内の南港サンセットホールにメゾソプラノの小里明子さんとギタリスト佐藤紀雄さんのコンサートを聞きにいってきました。このコンサートの事は知らなかったのですが、知り合いの方が招待状を頂いたけど都合が悪く聞きにいけないとの事で代わりに有り難く行かせて頂く事にしました。

佐藤紀雄さんは数多くの現代音楽の初演に関わりながら幅広いジャンルの仕事をこなされているギタリストで、広島のエリザベト音大で教鞭を執っているとこもあり、知り合いの多くのギタリストが師事しています。前から噂だけは良く聞いていたのですが今まで生で演奏を聴いた事はなかったのでとても楽しみにしていました。

当日のプログラムは新作二曲を含むオール現代曲のプログラム

ジョン・ケージ/18の春を迎えた素晴らしき未亡人
パオロ・ロンゴ/夕べの心 メゾソプラノソロ
ガブリエーレ・マンカ/カプリッチ〜4つの場所への定義付け メゾソプラノソロ
ジョルジョ・コロンボ・タッカーニ/メモリアーレ ギターソロ
エベルト・バスケス/Sonata No.2 ギターソロ
ジョン・ケージ/アリア

休憩

南川 弥生/Splash! 世界初演
諸橋 玲子/KOI-UTA Ⅱ 世界初演
マリア・ラステギ/もし私が魚だったら〜シチリアの大地と海の4つの歌
ジョルジョ・コロンボ・タッカーニ編/日本民謡集


最後の日本民謡集以外は全く知らない曲ばかり、その日本民謡のアレンジもかなりアヴァンギャルドな感じでした。でもスゴく面白いコンサートでした。会場にはあまり現代音楽には馴染みがなさそうなご高齢の方もいらしてましたが、終演後にすごく満足そうに帰路についていたのが印象的でした。

小里さんは豊かな声量に、万華鏡の様にくるくると変わる音のパレット、そして豊かな表現力で最後まで会場を魅了していました。前半ラストのケージの曲は殆どアドリブオンリーの曲となんですが、ギターとの即興コントで会場が笑いで包まれました。クラシックのコンサートでこういう場面はめったにお目にかかれないなあ…

佐藤さんのギターは生で聞くのは初めてでした。非常に繊細ながらもダイナミクスがとても大きい演奏で、声量の大きな小里さんの歌の中でも埋もれずに見事にサポートしていました。あんなにリラックスした構えで演奏してるのになんであんな音が出るのかが不思議でした。曲はハッキリいって難曲揃いだったのに、それを楽そうに弾き切ってるのがスゴかった。あとで話を聞いたらどの曲も3日もあれば弾けるとの事…ホンマかいな?
是非一度レッスン受けてその秘密を聞いてみたいものです。

会場には広島時代の知り合いが来ていて、10年ぶりの再会で話が弾みました。学生時代とすっかり様子が変わって落ち着いていたので最初全く気付きませんでした。時の流れはスゴいなあ…
終演後は厚かましくも打ち上げに参加させてもらい、色々と楽しいお話を聞かせて頂きました。
会場まで片道二時間弱かかりましたが聞きにいって本当に良かった。楽しいコンサートでした。
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日が暮れた会場。時間の経過とともに変化する窓の外の景色も素敵でした。
当日は音響を考慮して空調を切っていました。日が出ているうちは大丈夫でしたが、日が沈んでからは少し肌寒くなり膝掛けをするお客さんもいました。雰囲気は抜群なんですが、アクセスの悪さがちょっとネックですね…
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当日買った武満のソングスアルバム"POP SONG"これはいいCDでした。
演奏は勿論素晴らしいのですが、アレンジのセンスがとてもいい。是非楽譜を出版して欲しいものです。
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by onkichi-yu-chi | 2012-02-13 22:58 | おんきち | Comments(0)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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