気付きの瞬間

アレキサンダーテクニークのレッスンを受講し始めてそろそろ三年になります。
月に二回のレッスンを計3年弱ということでレッスンの回数もそろそろ60回を越えたのか。
当初の目的はなかなか言う事を聞かないこの指をなんとか自由に動かしたい、というものでした。

3年経ち、当初の目的が果たせた訳ではないのですが、それ以外の点で色々と学ぶ事があり現在まで続けています。特に自分にとって大きかった収穫は、自分自身を観察する目を持つ事が出来る様になって来た事です。

アレキサンダーの7つの原理の一つに「心身同一体」というものがあります。

心と体は互いに影響を与えあい、それぞれを別個に切り離して考える事は出来ないという意味の言葉で、それほど珍しい考え方でもないのですが、最近になって"ああそういうものかもしれない"と実感が伴う様になってきました。

何かが上手くいかない、失敗する、コントロールが利かないという時に今まではマイナスの感情に引っ張られて失敗を引きずるということがよくありましたが、そういう時に自分の体を振り返るとリラックスしている時に比べて不要な力が入っているということに気付ける様になりました。アレキサンダーのレッスンを通じてニュートラルな状態の自分というものを再確認出来る様になってきたからだと思います。

そういう時に力が抜ける様になると不思議と心の方も落ち着いてきます。
レッスンを始めてから直ぐに出来る様になった訳ではありません。繰り返し何度も続ける事で少しずつ制御が出来る様になってきました。小さなことではあるかもしれませんが少しずつ進歩出来ているという実感が伴って来ているのが嬉しいです。

アレキサンダーのレッスンは椅子に座ったまま行なわれます。体を動かす事もありますが、基本は座りっぱなしです。90分の時間のほとんどを座学に使うので座り方というのがとても大切になります。最初は座ったまま同じ姿勢を保ち続けるというのはなかなか辛いものがあったのですが、最近はあまり体を動かさずに済む様になりました。

その座り方をギター演奏の時にも応用出来ないかな…とずっと考えていたのですが、なかなか上手くいきませんでした。ギターを弾く時はどうしても体が前傾して胸も狭くなってしまいます。これはアレテクの時とギターを弾く時は別に考えないといけないのかなとも思っていたのですが…昨日ふと、本当に突然にアレテクとギター両方に矛盾しない座り方が出来ました。視界もずっと広く保て、左右の手と楽譜の動きとを意識下におく事が出来ました、指の動き方もずっと楽になりました。

あまりに突然だったのでびっくりしました。気付きの時というものは本当に不意に表れるんですね。
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Commented by guitarrakao at 2011-11-17 08:37 x
心と体は 本当につながっていますね。
いつの時でも 
平静に自分を達観視できるようになるといいのでしょうね。
でも ずいぶんいい感じになってらっしゃるのね。

下の記事から・・・ですが
レッスンに嫌気がさして 拒否反応が出てくる最近の私。
ただただ弾いて楽しみたいのに、
アナリーゼ云々を言われるともう心が閉じてしまいます。
でも プロとして 第一線を歩く方の声をこうしてお聞きすると ほっとします。いつも基本に戻るんだと思えば、毎回のレッスンも 私なんかもう少し頑張らないとなと反省。
タルレガが好きで 練習曲を弾いていますが、写真に「ボロボロになったわ」なんて いつか出したいわ。ありがとうございました。
Commented by onkichi-yu-chi at 2011-11-19 07:33
>guitarrakao さん

コメントありがとうございます。

アレテクもギターも試行錯誤の連続で一進一退を繰り返してます。三歩歩いて、時には四歩下がってるんじゃないかと思う事もしばしばです。

ただ時々後ろを振り返ると、以前出来なかったことが出来る様になっていて、それが嬉しくてまた歩く元気が出てくるんですよね。今までやってきたことは決して無駄じゃなかったって。

演奏、何個か拝見させて頂きました。素晴らしいです。是非これからもギターを弾き続けてくださいませ。
by onkichi-yu-chi | 2011-11-17 07:09 | 雑記 | Comments(2)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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