暗黒ベイス★ボール
2010年 09月 29日
拝啓
ハーパー様、加賀様
つい先日までの真夏のような暑さでありましたが、ここ一週間でそのことがまるで嘘のように気候が変わり、今は爽やかな秋風が吹く毎日となっておりますが、如何お過ごしでしょうか。身体が資本のプロ野球選手であられるお二人には急激な気候の変動に風邪などひかれませぬよう、しっかりと体調管理に励んで頂きたく存じます。
さて、今日改まってお二人にお手紙を書きましたのは他でもありません、ベイスへ来て頂いた事への感謝の念と、それ以上に申し訳ないというお気持ちをお伝えしたかったからでございます。
ハーパー様にあられましては6月からの新加入という悪条件にも関わらず
これまでの成績は64試合で
打率:315
打点:56
本塁打:19
という誠に立派なもの。特に出塁率の悪いベイス打線の中でのこの打点は特質に値します。
仮に打率がこのままで144試合フル出場を果たしたとすると単純に計算して
打点:56×2.25=126
本塁打:19×2.25=43
となり、リーグの二冠王を文句なく争っていたでしょう。
世が世ならバースの再来と言われてもおかしくなかったかもしれません。
加賀様はルーキーにも関わらず、開幕から中継ぎとして1軍に帯同し続け、実力で先発を勝ち取り、先発ローテーションを守り続け、勝敗こそ3勝9敗となっておりますが、規定回数に到達した時の防御率は脅威の3.39という素晴らしい成績。
ご存知かどうかは分かりませんが、今セリーグでこの防御率を上回っている投手はマエケン、チェン、久保という三人の選手のみ、この三人は最多勝も争っているリーグ屈指の好投手です。
つまり加賀様が他球団に入団していれば現在は最多勝争いをしていても全く不思議はありません。
同期入団のジャイアンツの長野さまなど問題にならないダントツの新人王候補であったことでしょう。
お二人の不運はただただベイスターズという、今までどこのチームもなし得なかった、
暗黒と言われたロッテや阪神にもなし得なかった、
3年連続90敗
という未曾有の記録を達成してしまった暗黒チームに所属してしまったことのみでございます。
”実質勝利”という言葉をご存知でしょうか?
ご存知の通りベイスが勝つ日というのは本当に稀で、
ほとんどの日は負ける。
それもとんでもない負け方をする。
そのような日々の中でベイスファンがなんとか精神の均衡を保つために編み出した言葉です。
今日はハーパー様がホームランを打った、だから実質勝利
今日は加賀様が投げている時は勝っていた、だから実質勝利
今日は相手の守護神を引っ張りだした、だから実質勝利
シーズンは大きく負け越しているけど土壇場で優勝争いチームの足を引っ張った。
だから実質優勝…
愚かな事を…と思われるかもしれませんが、こうでもしなければ心が耐えられないのです。
「愛少女ポリアンナ物語」も真っ青のポリアンナ症候群の中でベイスファンは虚しい妄想に捕われながらも日々をなんとかしのいでいるのです…
ただ全ての希望が虚しい訳ではありません。
野手では内川や村田に加えて下園や石川といった若手が実戦の中で結果を出せるようになってきていること、そして投手では若き守護神山口、それに田中や眞下といった若手の台頭によりチーム全体が大きく若返り少しづつ力を蓄えてきております。
入団1年目のお二人には結果的にはキューサイの青汁もビックリの、とんでもない苦渋を舐めさせる結果となってしまいましたが、どうか腐る事なくこれからもベイスのために尽力して頂きたい。お二人の力なしにこのチームが飛躍する事はあり得ないのですから…
お二人の更なるご活躍を祈念しております。
関西の肩身の狭いベイスファンより。
敬具
追記:
今年は内川、村田という二人の主軸がFAの時期を迎えてしまいました…
願わくば二人とも残留して欲しいところですが…最低でも内川だけは引き止めてほしいところです。
ハーパー様、加賀様
つい先日までの真夏のような暑さでありましたが、ここ一週間でそのことがまるで嘘のように気候が変わり、今は爽やかな秋風が吹く毎日となっておりますが、如何お過ごしでしょうか。身体が資本のプロ野球選手であられるお二人には急激な気候の変動に風邪などひかれませぬよう、しっかりと体調管理に励んで頂きたく存じます。
さて、今日改まってお二人にお手紙を書きましたのは他でもありません、ベイスへ来て頂いた事への感謝の念と、それ以上に申し訳ないというお気持ちをお伝えしたかったからでございます。
ハーパー様にあられましては6月からの新加入という悪条件にも関わらず
これまでの成績は64試合で
打率:315
打点:56
本塁打:19
という誠に立派なもの。特に出塁率の悪いベイス打線の中でのこの打点は特質に値します。
仮に打率がこのままで144試合フル出場を果たしたとすると単純に計算して
打点:56×2.25=126
本塁打:19×2.25=43
となり、リーグの二冠王を文句なく争っていたでしょう。
世が世ならバースの再来と言われてもおかしくなかったかもしれません。
加賀様はルーキーにも関わらず、開幕から中継ぎとして1軍に帯同し続け、実力で先発を勝ち取り、先発ローテーションを守り続け、勝敗こそ3勝9敗となっておりますが、規定回数に到達した時の防御率は脅威の3.39という素晴らしい成績。
ご存知かどうかは分かりませんが、今セリーグでこの防御率を上回っている投手はマエケン、チェン、久保という三人の選手のみ、この三人は最多勝も争っているリーグ屈指の好投手です。
つまり加賀様が他球団に入団していれば現在は最多勝争いをしていても全く不思議はありません。
同期入団のジャイアンツの長野さまなど問題にならないダントツの新人王候補であったことでしょう。
お二人の不運はただただベイスターズという、今までどこのチームもなし得なかった、
暗黒と言われたロッテや阪神にもなし得なかった、
3年連続90敗
という未曾有の記録を達成してしまった暗黒チームに所属してしまったことのみでございます。
”実質勝利”という言葉をご存知でしょうか?
ご存知の通りベイスが勝つ日というのは本当に稀で、
ほとんどの日は負ける。
それもとんでもない負け方をする。
そのような日々の中でベイスファンがなんとか精神の均衡を保つために編み出した言葉です。
今日はハーパー様がホームランを打った、だから実質勝利
今日は加賀様が投げている時は勝っていた、だから実質勝利
今日は相手の守護神を引っ張りだした、だから実質勝利
シーズンは大きく負け越しているけど土壇場で優勝争いチームの足を引っ張った。
だから実質優勝…
愚かな事を…と思われるかもしれませんが、こうでもしなければ心が耐えられないのです。
「愛少女ポリアンナ物語」も真っ青のポリアンナ症候群の中でベイスファンは虚しい妄想に捕われながらも日々をなんとかしのいでいるのです…
ただ全ての希望が虚しい訳ではありません。
野手では内川や村田に加えて下園や石川といった若手が実戦の中で結果を出せるようになってきていること、そして投手では若き守護神山口、それに田中や眞下といった若手の台頭によりチーム全体が大きく若返り少しづつ力を蓄えてきております。
入団1年目のお二人には結果的にはキューサイの青汁もビックリの、とんでもない苦渋を舐めさせる結果となってしまいましたが、どうか腐る事なくこれからもベイスのために尽力して頂きたい。お二人の力なしにこのチームが飛躍する事はあり得ないのですから…
お二人の更なるご活躍を祈念しております。
関西の肩身の狭いベイスファンより。
敬具
追記:
今年は内川、村田という二人の主軸がFAの時期を迎えてしまいました…
願わくば二人とも残留して欲しいところですが…最低でも内川だけは引き止めてほしいところです。
by onkichi-yu-chi
| 2010-09-29 06:58
| 雑記