全ての道はバンクーバーへ続いていた

フィギュアスケート男子フリー、終りましたね。


世界中から素晴しいスケーターがあつまり、その中で日本勢の3人が堂々の首位争いを繰り広げると言うこれ以上ない展開。近年まれに見る大熱戦で日本中がTVに釘付けになってたのではないかなと思います。


小塚崇彦は一見優等生な感じながら独自のクールな世界を表現しようとしていて、その選曲とスタイルがいつもツボです。ショートから一貫してギター曲を取り上げていてフリープログラムはマイケル・ケイメンのギターコンチェルト。冒頭から積極的に4回転に挑戦し、見事に成功!途中のトリプルアクセルで転倒する場面があったものの、終止伸びやかなスケーティングで観客を魅了していました。現在の自分を精一杯表現しきったその姿がとてもカッコ良かったです。もっと点が伸びてくれたら良かったのに。
ショートではジミヘンを取り上げていましたが、いつかもっとハードな曲も入れてジミヘンメドレーを滑って欲しいな〜。


織田信成はショートで4位と好位置につけ十分にメダルも射程圏内、フリーでは安全策をとって4回転を回避しましたが、中盤に靴の紐が切れるという信じられないアクシデントに巻き込まれて演技が中断するというハプニング。そこで集中が切れてしまってもおかしくなかったのですがここから復帰して最後まで見事に滑りきりました。本人は決して納得のいく結果ではなかったと思いますが、最後までしっかりと滑りきるその姿勢に感動しました。


そして高橋大輔のニーノロータの「道」
感動しました。こんなに胸の熱くなるプログラムは久しぶりでした。
冒頭の4回転に果敢に挑んだものの失敗、でもそこから吹っ切れた様に見えます。終始穏やかな表情で伸びやかに鮮やかに最後まで滑りきりました。音楽の表情をこれほどまでに表現して滑りきれた選手は他にいなかったなと思います。演技構成点は全選手の中でもトップでした。
本番前の一年をヒザの大けがで棒に振り、選手生命も危ぶまれた中で見事にそれを克服し、それ以前を越える表現力まで獲得してこのオリンピックに照準を合わせてきた高橋選手。逆境をバネに這い上がりスケートが出来る喜びを全身で表現した素晴しいプログラムでした。


メダルおめでとうございます!色んなところで言われていますが「金」に「同じ」と書いての銅、金以上の輝きを放つ銅メダルだったと思います。


日本選手は全員8位以内に入賞するという快挙。その他の選手も素晴しい演技で眼が離せなかった。特に最終組は一人滑り終わるごとにスタンディングオベーションで場内の熱気はもの凄かったです。最終組のウィアーは高橋の後に素晴しい演技を決めてこれでメダルも危ないかなと思ったのですが、結果は意外にも6位。あれでパトリックチャンよりも下になるというのがちょっと納得がいかない。


一位のライサチェックは圧巻の演技、4回転は回避したものの長い手足を存分に活かした素晴しい表現力で冒頭から会場を引込み最初から最後までミスのない完璧な演技でした。悔しいけど文句無しの一位でした。


2位のプルシェンコは公言通り、冒頭に4回転と3回転のコンビネーションを見事に決めました。公式試合でのジャンプの失敗はこの8年間一回もないらしく、当然4回転の成功率は圧巻の100%。この人はやっぱ宇宙人かなにかじゃないだろうか?
目立つミスはなかったものの、どことなくジャンプの完成度が良くないように見えたし、演技の繋ぎも高橋やライサチェックに比べると少し劣った気がする。これが最後に響いたのかほんとに僅かの差での2位。でも流石は伝説のスケーターでしたね。エキシビジョンに何をやってくるかが楽しみです。


他にもランビエールやシュルタイスの演技もスゴく良かったです。あと本来はメダル争いに絡んでくる筈のジュベールやアボットがまさかの失速、4年に一度のこの時にピークを持ってくるのはそれだけ難しく、また今回の大会のレベルが相当に高かったという事なんでしょう。これだけハイレベルのメンバーが集ってしのぎを削る大会を見る事が出来たのは本当に幸せでした。


これでしばらく満腹というくらい満喫しましたが、あと一週間後にはまた女子が始まるという事でまだまだ楽しみは続きます。さて女子にはどんなドラマが待ち構えているのでしょうか。
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by onkichi-yu-chi | 2010-02-19 19:37 | 雑記 | Comments(0)

姫路のギタリスト渡辺悠也のblog


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