上田晴子ピアノスクール聴講してきました
2009年 07月 30日
もう先週の事になるのですが、パルナソスホールで行われた「上田晴子ピアノスクール」の聴講に行ってきました。
上田晴子さんのホームページ
上田さんがどの様な方かご存じない方は一度上記のホームページを確認してみて下さい。
プロフィールをちょっと覗けば分かりますがものスゴい経歴の持ち主です。
世界中からキラ星の様な才能を持つ生徒が集るパリのコンセルヴァトワールで室内楽のクラスを受け持ち、室内楽奏者としてはカントロフを初めとする世界一流のソリストとの共演を重ねています。
ギタリストでは今最も期待されている俊英、松尾俊介さんが彼女に室内楽を師事されていたようで、正に最前線で活躍する超一流の音楽家と言えるでしょう。
そんな方がここ姫路でもう何年か続けて「ピアノスクール」を開いているのです。
姫路市、なかなかやってくれます。
このスクールの特徴はピアノのソロの方でも勿論受講出来るのですが、それ以外にもバイオリンやフルートなどとのアンサンブルでの受講が可能なこと(というかアンサンブルの方を優先的に受け付けるようです)今回の受講者もピアノソロよりもアンサンブルの方が多かったようです。
普段はあまり聴く機会の少ないアンサンブルを聴く事ができ、それをこれ以上考えられない程のスペシャリストがレッスンする現場を見れるのです!これは行かないという手は無いでしょう。
仕事の関係で見に行けたのは初日の午後だけだったんですが、それでもやはり期待を裏切らない内容でもの凄く勉強になりました。
多様な時代の作曲家の楽曲に対する深い造詣と知識、豊富なアンサンブル経験から導かれるアンサンブルのコツ、様々な楽器に対する理解、また逆に他の楽器奏者から見たピアノの特性。
ピアニストとしてのテクニックの解決法などなど
時間にして5時間ほどぶっ続けでレッスンを聴講していたんですが、時間の流れを全く感じさせない濃密で興味深いレッスンが続きました。特にピアノの演奏法からは色々と示唆を受ける事が多かったです。ギターは弦楽器と鍵盤楽器の両方の側面を持っていますからね、色々と応用出来そうな技術的なアドバイスが色々とありました。あと楽曲を理解する為にどのようにアプローチするべきかという事に関してもかなり有益な話が有りました。
この日は平日という事も有って聴講生の数は若干少ないのがもったいないと思いました。
音楽関係者で時間のある方は是非聴講に行くべきですよ〜。
受講生は学生さんから音楽家として活動している人まで幅広く、わざわざ福岡から受講にこられた方もいてみなこの機会を楽しみにしていたのが伝わってきました。
「学ぶのに早過ぎるということも遅過ぎるということもない」
普段忘れがちな事だけど改めてこのことを思い出すことが出来ました。
さてと頑張るか〜。
by onkichi-yu-chi
| 2009-07-30 16:29
| おんきち